11月の初めに「日常会話に活かすコーチング講座」というタイトルでセミナーをします。コミュニケーションは人間関係の土台です。コーチングのスキルを日常のコミュニケーションにも取り入れることで、参加者の方によりよい人間関係を築いていただきたい、という思いで企画しました。
この講座において、一番お伝えしたいことはなんだろう?とずっと考えていました。つまり、コミュニケーションにおいて一番大切なことは何か?ということですが・・・。
私は、“相手の価値観を認めること” ではなかろうかと思います。
相手の価値観を認めることと、相手の価値観に合わせることとは違います。たとえ、自分と相手の価値観が違っていても、相手の価値観を否定せず、その違いを受け入れる、そこから本当の信頼関係が生まれるように思います。
今度のセミナーは、参加者の方にそれが少しでも伝わるような内容にしたいです。
今日の盛岡は、雲ひとつない、とても良いお天気でしたね~。
ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、私のコーチング用のウェブサイトには、岩手山の写真を載せています。しかしながら、まだ冬になっていないのに雪山の写真・・・。あちらこちらから、「あの写真はいつ撮ったの・・・?」「なんか季節が違くない・・・?」などというコメントを頂戴していました。そして、つい2日前にも、コーチングを一緒に学んだ同志の方から、「あの写真は季節に合わせて変えてみたらどう~?」という温かいご提案をいただきました。
ウェブサイト開設当時には、すぐに夏山の写真に差し替えるつもりでいたのですが、今度晴れたら・・・今度晴れたら・・・と思っているうちに、先日の初冠雪のニュース・・・。がっくり・・・。コーチがやるべきことを先延ばしにしてはいけません、というお空の神様からのメッセージのような気がしました。
ところが、今シーズンは諦めていたにもかかわらず、今日のこの快晴!岩手山をみたら、先日の雪がなくなっているではありませんか!! これを逃してはなるものかと、頑張って撮ってきました~。やったぞ~。
このチャンスをくれたお空の神様と、私の意識をそこに向けてくださった同志の方に感謝です!
本日の岩手山!
2週間後のファシリテーション講座の準備に取り掛かっています。盛岡市中央公民館主催で女性ボランティアを養成するための10回シリーズの講座が開催されているのですが、私が講師を担当する講座はその4回目です。ファシリテーションと簡単に言ってしまいましたが、ボランティアの方が活動するにあたっては様々な会議や話し合いが必要になるので、その上手な進め方を学ぶための講座です。
近年、ファシリテーションは、ビジネスの上では必要不可欠なものとされ、その理論やスキルはかなりしっかりと確立されています。しかしながら、2時間でその全てを伝えるのは不可能といえます。そして、ファシリテーションは実学です。コーチングもそうですが、頭でわかっていても、実際にできなければあまり意味がありません。
プログラムをいろいろとシミュレーションしながら試行錯誤している中で、以前にも書きました「昔遊び手作り教室」の協議会の方のお言葉をふと思い出しました・・・。受講者の方になるべくたくさん体験していただきながら、楽しく学んでいただくのが一番いい方法なのかもしれません。
さてさて、講座までまだ時間があります。もう少し試行錯誤してみます・・・。
昨日は、岩手県公会堂で行われた「ピアニカ」のコンサートに行ってきました。コンサートの話を最初に聞いたときの我が家での会話―
「ピアニカ・・・って何だっけ・・・?」
「ほら~、小学校のときに音楽の時間に使った楽器・・・。」
「あ~~鍵盤ハーモニカね~。“ケンハモ”って呼んでた~。」
「・・・。 でも、ジャズピアニストとギタリストの競演って書いてある・・・。」
「・・・。 う~む・・・。一体どんなコンサートなんだ・・・?」
ところがところが、素晴らしい!!ジャズピアノに見劣りのしない表現力!まるでサックスやチェロのような存在感を出し、「ピアニカ」ってこんなにすごい楽器なんだと感動しました~。演奏した松田昌さんも、「ピアニカ」という楽器の可能性の広がりを何度も口にされていました。松田さんの演奏家としての力量が、その可能性を引き出しているのも感じました。
松田さんが「ピアニカ」の可能性を信じ、こんなこともできるんじゃないか、あんなこともできるんじゃないか、といろいろなチャレンジをしたからこそ、あのような素晴らしい音楽が生まれたのではないでしょうか。もし、松田さんが、「ピアニカ」でできることはここまで、とその限界を決めてしまっていたら、きっとそれは生まれていなかったでしょう。松田さんは、「ピアニカ」の演奏家として、そして、「ピアニカ」のコーチとして、その可能性を追求されたように感じました。
自分が自分の可能性の限界を決めてしまったら、そこまでです。可能性を信じてやってみたら、できることは本当に無限にあるのではないかと思いました。クライアントの方の無限の可能性を信じ続けるコーチでありたい・・・ピアニカの音色が、また私に勇気をくれました。
「習慣」―人それぞれいろいろな習慣を持っていると思いますが、大雑把に定義すると、あまり意識せずにやっている行動、といえるのでしょうか。ある行動が習慣になるには、やはりある程度の時間がかかりますよね。
習慣の内容にもよりますが、今までの習慣と異なる行動が身につくのに約3週間かかるといわれています。これは、意識すれば毎日できる、というような状態で、まだ習慣とはいえないかもしれません。では、前の習慣から新たな行動が習慣として置き換わる、つまり、新たな行動が意識せずにできるようになるには・・・3ヶ月以上かかるといわれています。コーチングも、成果をあげるためには3ヶ月以上続けるのが望ましいといわれているのは、このような理由からです。
近頃、起床時間をもう少し早くしたいと思っていたのですが、3ヶ月といわれると、うぁ・・大変・・と思ってしまいますね・・。3週間でもちょっと・・・。
そこで、とあるセミナーからヒントを得て、10日間チャレンジを始めてみました。10日間ならまずやってみようかな、という気になったからです。この10日間チャレンジのルールは、10日間連続してできるまでやること、途中で途切れたらまた1からカウントする、これだけです。
ルールは簡単!ですが・・やはり・・10日間とはいえ、これが結構難しい・・・。10日間だと、間には必ず休日が入るので、1日途切れたりするのです・・。はい、また1日目からスタート・・・という感じです。しかし、そうこうしているうちに、このチャレンジを始めてから3週間が過ぎました。まだ意識して早く起きてはいるものの、気がつけば、気持ちや身体はさほど苦痛ではなくなってきました。
適度な大きさの目標を設定するって、本当に大事ですね。三日坊主というように、3日ではちょっとダメですが、10日続けばわりといけるかもと思いました。
昨晩は、落合監督の中日ドラゴンズがリーグ優勝に沸いていましたね。落合監督は監督になる以前からコーチングの本を書かれていて、コーチングの視点からもちょっと気になる存在です。
我が東北の楽天イーグルスも今シーズンを終え、今朝のニュースではその特集をやっていたのですが、野村監督が選手に贈った言葉が紹介されていました。
「思考を変えれば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる。」
私がコーチングを習ったPHP研究所の講師の先生からも同様のメッセージをいただいたことがあります。選手の主体性、自主性を尊重し喚起する、とてもコーチング的な言葉だと思いました。上手くなるには絶対的に「練習」というものが必要なスポーツの世界では、「まずやれ、とにかくやれ、やったら何かがわかる。」というような根性論に走りがちな気もしますが、コーチングという指導法が最初に確立されたのはスポーツの世界です。
自分はどうなりたいのか、どうしたいのか、まず目的をはっきりと意識する。そうすると、そのためには何をしたらいいのか、という、その人なりの方法が自然に見えてくることがあります。そして、人から押し付けられたことではなく、自分で意義を見出している行動なら、長続きするのではないかと思います。
今年は野球観戦をする余裕がありませんでしたが、そのような視点からチームを見てみるのもおもしろいかもと思いました。
しばし学びの旅に出ていて盛岡を留守にしている間に、岩手山が初冠雪だとか・・・。今年は暖かいな~などと思っていたのもつかの間、やはり寒くなっていくものですね。寒いのは苦手なのですが、近頃の各地での異常気象を考えると、毎年同じように季節が移ろい行くことをありがたいと思ったりもします。
さて、学びというのは、日本キャリア開発協会主催の「ニート・フリーター支援実践力養成講座」を受講してきました。3回シリーズの講座で、今回は第1回目です。その講師の先生がおっしゃっていたことで、心に残っていることがあります。
”10年前は「不登校」、数年前は「引きこもり」、そして今は「ニート」という言葉が新聞やニュースを賑わしています。まるでブームや流行のように変遷していきます。でも実際には、「不登校」も「引きこもり」も、当時と変わらず、今もまだ同様の割合で存在するのです。皆さん、ブームが去っても、どうかニートやフリーターに対する支援を続けてください。”
季節が移ろい行くだけでは解決しない問題が様々あります。そして、表面的な対策だけでは、問題の形が変わるだけなのだと思います。
問題の本質に働きかけられるような活動をしていきたい、そんな想いを持って帰ってきました。
昨日のコーチングのクラスでのアイスブレイクの質問―「秋といえば・・?」
私は、すぐ「紅葉」を思い浮かべました。色とりどりの山の風景です。しかしながら、15人くらいいた皆さんの答えは、十人十色。「マロン」や「さんま」といった食べ物や、「川を上ってくる鮭」という風流なお答えもあり、スポーツの秋から、自分の趣味の「テニス」という方も・・・。「秋」の捉え方もいろいろです。
―「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」―
人間が外からの情報を捉えるためには、「五感」を介します。その5つの感覚の中で、人それぞれ、優先的に使っている感覚があるといわれています。例えば、海の思い出として特に心に残っているものが、海の風景だったり、波の音だったり、潮のにおいだったり、潮風が顔にあたる感じだったり・・・と人それぞれ違ってきたりするわけです。
コーチングでは、相手の優位な感覚に合わせるように話をしたりします。そうすることによって、相手が話したいことを自分の感覚のまま話せて、より会話が促進するからです。
アイスブレイクのときに私がふと考えたのは、「マロン」と答えられた方は、マロンの絵を思い浮かべられたのかしら・・、それともマロンの味かしら・・・? その答えは・・・ご本人に聴いてみないとわからないですね・・・。
盛岡近郊の山々では、そろそろ紅葉が始まります。
「食べやすいぶどう」―そんなネーミングがしてありました。
食べてみると、たしかに、粒が大きいうえに種がないので、とても食べやすい・・・。
今朝のニュースで見ましたが、最近は、卸売り市場において、ある一定の大きさの魚がよく売れるとか。スーパーの店頭に並べる際の見栄えや、調理や加工の効率がよいからだそうです。でも、世の中には、自宅のグリルに入らなくてもいいから、でっかいサンマが食べたい!という人もいるだろうにと思いつつ・・・。
コーチングでは、クライアントの方が目標を達成しやすくするサポートをします。その際に、効率を求める場合があるという点では、少し似ている部分があります。しかし、コーチングにおいては、どのような方法を選択するかはクライアントの方ご自身が決めます。
1対1で向き合い、その人なりにとりたい方法、やりやすい手段を共に考える、そのことの大切さを改めて感じた朝です。
私がコーチングの勉強を始めた直後からコーチングをさせていただいている、研究関係のお仕事をされているクライアントの方がいます。
今日は、その方の許可を得て、この場で紹介させていただいています。
先週、その方が博士号の学位を取得されました。その方が、粘り強く取り組みを続けられた成果です。
研究関係の仕事というのは、なんだかベールに包まれていて神秘的ですし、世間的には華やかなイメージを持たれることさえあります。でも、実は表に出る華やかな部分は意外と少なく、その裏にはコツコツと積み重ねた努力があり、表に出ない地味な部分がとても多い仕事です。1つの研究が成果としてまとまるまで、何年もかかる場合もあります。その間、その研究に対する熱意とモチベーションを維持するのはとても大変なことです。
そのクライアントの方は、その壁を乗り越えて、大きな成果を手にされました。
昨日、その方とのセッションがあり、喜びの報告をいただきました。そしたらなんと!学位論文の「謝辞」に私へのコメントを入れてくださっていたのです!! そして、なんともありがたいことに、「コーチングのおかげです。」と言ってくださいました。とっても感激してしまいました~。コーチ冥利に尽きる話です・・・。
でも、実際に何年もかけて実験し、データを集め、他の研究も調べ、論文にまとめられたのは、全てクライアントの方ご自身です。
そして、取得された博士号は、その方の称号です!!
本当におめでとうございます!!
私はコーチとしてその方のサポートができたことを光栄に思っています。
そして、そのご縁にただただ感謝の気持ちです。
コーチングをしていると、クライアントの方々は、時として、私にはとっても成し得ないな~と思うようなことをなさったりします。そして、それぞれの方の底知れない能力や可能性を感じることがあります。それは、そのクライアントの方がもともと持っていた能力であり可能性なのです。それを感じることで、逆に、私のほうが励まされたりすることさえあります。
本当に素晴らしいな~と思います。
いろいろな方とそのような係わり合いができることに、日々、感謝、感謝です。