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《コーチング・ブログ》--------岩手県盛岡市在住のパーソナル・コーチ 平野順子が、コーチングやセミナーの活動を通して、心に触れたこと、目に留まったものを、徒然、気ままにお伝えします~。
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普段からあまりテレビを見ないというか・・・テレビを見る習慣がないというか、そんな私ですが、先日、ホントにたまたま見ていたらNHKの「奇跡のレッスン」という番組をやっていました。なにぶん、いつも見ているわけではないのでよくわかりませんが、たぶんその筋のプロフェッショナルが子どもたちにコーチするという番組なのかなと思って、仕事柄、面白そうだな〜と思って見始めました。

たまたま見た回は、陸上100Mの世界記録保持者ウサイン・ボルトが所属するジャマイカのレーサーズトラッククラブのコーチ、ジャーメイン・シャンさんが、陸上部に所属する日本の中学生に短距離走についてコーチするというもの。もちろん真のプロフェッショナル・・・というか超一流がコーチするわけですから、子どもたちも最初は「うわ〜〜」とか騒いで、有名人に会ってテンション高め。なんなら言われたこと全てに「はい!」「はい!」とかって言って、全部鵜呑みにする感じ〜(笑)。でも、そうは問屋はおろしません。徐々に練習もきつくなってきて、一流レベルとは何か?ってことが突きつけれれる・・・。

で、見ていたら、ホントに驚いたことにシャンさんはコーチャブル。いやいや・・・驚いたっていうのは大変失礼な話ですね、プロのスポーツコーチですから。にしても、ここまでコーチングそのものって感じで指導しているとは〜とビックリしてしまいました。兎にも角にも、意欲が下がらないように励まし、彼らの可能性を示し続ける。

スタートで出遅れて、自分でもがっかりしたのか、そのあとに流して走っているように見えた生徒に対して・・・
「スタートでつまづいちゃって、そのあとに走るのを諦めちゃったように見えたよ。最後まで諦めちゃダメだ! 結果はスタートしたときに決まるのではない。ゴールした瞬間に決まるんだ!」
たしかにその通り〜!

あいにく天候が悪かった日には、それまでに撮っていた各自のランニングフォームの分析。一人一人の画像を見ながら・・・
コーチ:「自分の走りを見て気がついたことは?」
生 徒:「後ろ足が伸びきっています・・・」
コーチ:「それは良いこと?それとも悪いこと?」
生 徒:「・・・悪いことです。」
コーチ:「では、どう改善したらいいと思う?」
生 徒:「・・・。」
コーチ:「答えがわかったら教えて。」

このやり取りを見ていて泣きそうになりましたね・・。やり取り自体はコーチングそのものと言えばその通りで、お〜コーチングだ〜と思って聞いてたのですが、最後の「答えがわかったら教えて。」って・・・ここまでコーチャブルとは! もちろんシャンさんなりの答えはあるんでしょうけどね。この「答えがわかったら教えて。」という言葉は、彼らには考えて気づく力があると信じていないと出てこない言葉だなって思います。

そして、シャンさんのメッセージとして伝えていている言葉がたくさんありました。
「最後まで諦めちゃダメだ!」
「競争することを恐れるな!」
「何かを成し遂げたければ自分でやるしかない!」
メッセージの内容は、彼らの可能性をより高く見ているものばかり。彼ら自身が思っているよりもはるかに高く。

すごいですね・・・。分野を超えて、プロフェッショナルコーチの真髄を見せていただいたような感じがしました。
自分自身を省みつつ、もっともっと人の可能性を信じてサポートできるコーチになりたいなって思いました〜。
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