来年度もPHP研究所で出している公開セミナーの「新入社員研修」の1クラスを担当させていただくことになりまして、新年度4月最初のお仕事は東京スタートです。
それに先立ちまして、使用するテキストや各クラスの内容を統一するための進行表などが事務局から事前に送られてきます。新入社員研修は、今年は内容がガラリと大きく変わりますってことはまずないです。さすがに、学生から初めて社会人になる方々に対する社会人の「イロハ」ですのでね・・・。ただ、どこに重きを置くかとか、内容の細かい部分になってくると、やはり社会背景やその世代の若者の特徴なども鑑みて変更していったりします。
少し前ですと、会社の固定電話での応対の仕方に加えてビジネスの場での携帯電話の使い方が入ってきたり、ビジネス文書のところにビジネスメールの書き方が加えられたり・・・。そして近年は、Web環境における情報の取り扱いについて、たとえば個人でSNSを使う上での注意みたいなのが盛り込まれました。この辺は、そういう時代だよね~なんて思っちゃったりするわけです。
ただ、時代変化とともに入ってくるような新しいツールの使い方ってのは、ビジネスマナーの観点からハッキリ「こういう使い方が望ましいです!」というのがすぐに確立するわけではなく、それぞれ悩み考えながら探り探り使っていく感じになります。ビジネスマナーの基本スタンスと照らし合わせ、自分の過去の経験に照らし合わせ、そして何よりも大事な相手の立場に立って考えたときにどうすることが最もよいか・・・。みんながそうやって考えながら使っていくうちに、徐々に大半の人が不快にならないような使い方ってのが定着していくわけですね。
それが「マナー」ってものです、って言えばそうですね。「ルール」ではなく「マナー」なので。
若い方の傾向として、「ルール」と言われると反発はしつつも、「ルール」を守っていれば安心ってのもあって、中身を考えずに「決まった型」を求るところがあります。でも、常にこの状況での「ベスト」は何かを考え続ける「マナー」的な柔軟性と対応力を身につけていってほしいな~と。
そういう新入社員研修になるように、私もさらに思案してみたいと思います~。