「ロジカル・プレゼンテーション講座」は先週の土曜日で2回目が終わり、折り返し。後半のテキストなどの準備に取りかかっています~。
頭の中で起こっていることを説明するのって難しいなと感じながら講座をしているわけですが、講座であれこれ話しながら思うのは、私は自分の論理的思考にずいぶん支えられて仕事をしているな~ってこと。研修をしているので、受講者の方にわかりやすく説明するという観点でももちろんそうです。それ以上に思うのは、相手の話、もっというと相手の内側で起こっていることを理解するときに、とても役に立っていると思います。
たとえば、私がコーチングのクライアントさんのお話を聴いているとき。
「将来的には、~~~こういうことをしたいなと思うのですが、A(何か行動)をするとX(引き起こされる結果)になるんじゃないかと思うし、B(何か行動)をするとY(引き起こされる結果)になるんじゃないかと思うんですよね~。なので、どうしたらいいかわからなくて困っているんです。」・・・とその方が話していたとします。
聴いていて、感覚的に?心情的に?私が感じ取るのは、XやYという結果は避けたい(イヤだ)と思っているようだなということ、そして、未知なる新しい行動をとって良くない結果が引き起こされることに不安や恐れを感じているようだなということ。この辺は、ロジックではなく感覚的に伝わってくるものです。まず、この感覚的にキャッチするってのは大事。
そして、私の論理的思考はお話をいろいろな角度から考えます。まず・・・XもYもまだ起こっていないということ。A→X、B→Yという導出はあくまでもこの方の推測によるものであり、正確に表現するとそうなる可能性があるという範囲を出ないのですが、本人の中では強固に結びついているな~とか。さらに、XとかYという結果は果たして悪い結果なのか? ここから、この結果を悪いと捉えるクライアントさんが持っている価値観や信念が浮き彫りになることがあります。実際にこのXやYという結果になったとしても事態を軽減させる手段が他にもあるはずですが、そこまで意識が向かう余裕がないようだな・・・などなど。
もちろん不安に思っているクライアントさんに、上記の内容をそのまま伝えたりはしませんよ~(笑)。「そんな起こるかどうかもわからないことを気にしてないで、まず行動しましょう!」って言って動けるなら、まあコーチはいらないでしょうね(笑)。この先は、相手や状況にもよるのでいろいろなアプローチがあります。ただ、そもそも相手の内側の状況に気がつかなければ対処できません。
人をサポートするときに、相手の内側で起こっていることを知ることがスタートであり、そういうのを共感的理解といったりします。共感的~っていうと、感覚から感覚とか、感性のようなもので理解するようなイメージを持たれがちですが、相手はせっかく言語も使って伝えてくれていますので、両面の情報を十二分に捉えられるとより深い共感的理解に繋がります。
そして、相手の行動変容を引き出すときに、相手の思考のパターンを崩すことが一つのきっかけになることがあり、そのために論理的思考ってかなり重要だなと思うわけです。
言語と非言語の両面から相手の内側を知りサポートする、今週末はその学びの旅に行ってきます~。。