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《コーチング・ブログ》--------岩手県盛岡市在住のパーソナル・コーチ 平野順子が、コーチングやセミナーの活動を通して、心に触れたこと、目に留まったものを、徒然、気ままにお伝えします~。
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私には92歳になる祖母がいますが、数年ほど前から介護が必要になり、現在は介護施設に入っています。最近、熱を出したとか、やや体調不良の連絡が多く来るようになり、私の母も都度、様子を見に行っていました。年が明けてからは食事がなかなか取れない状態が続き、先日、私も母に付いて祖母に会いに行ってきました。

会いにとはいっても、今は、残念ながら会っても祖母は私のことはわからない様子です。施設に入ったころは、記憶が行ったり来たりしながらも孫である私のことは身近な人として認識してくれていたようですが、今は私が誰かを認識するのはもちろん、コミュニケーション自体が難しい状況。私が呼びかけても、それに対する反応はほとんどなし。目が合っていても私を人と認識しているかどうかも怪しい感じで、寒いのか暑いのか、苦しいのか苦しくないのか、何を言おうとしているのか全くよくわかりません・・・。

92歳ってことは、私の歳の倍以上・・・。私がこれまで生きてきた歳月と同じ分をさらにもう1回生きてもまだ足りないかと思うと、気が遠くなるというか・・・(汗)。そりゃ、そんなに生きてたら全部覚えておくの大変だろうし、いろいろ忘れちゃうよね・・・、身体も衰えてコミュニケーションも取りにくくなるよね・・・と。少し寂しい感じはしますが、私としてはこのような状況も受け入れているつもり・・・。

ところが・・・です。施設に行った際に祖母の介護を担当している介護士さんとお話をしたのですが、「綾子さん(祖母)はお腹が空いたって言って食べ始めるんですが、すぐに食べれなくなっちゃうんですよね・・・。その中でも甘いものは美味しいって食べてくれるので、甘さを加えてできるだけ食べてもらえるように工夫してます。」って。

え?お腹が空いたって?甘いものを美味しいと? 
え〜!祖母の気持ちがわかるんだ〜〜!
20年以上一緒に暮らした孫の私には全くわからないのに・・・すごい。

プロだからなのか、いつも一緒にいるからなのか・・・もちろんその両方なんでしょうけど、純粋に介護士さんってすごいな〜って思いました。そして、頭が下がるというか、本当にありがたいと思いました。私にもわからない祖母の気持ちをわかってくれてありがとう・・・って。

介護に対する価値観とか考え方っていろいろあるんだろうと思います。私は仕事で介護施設での研修をすることもあります。自分の祖母のこととなると少し複雑な感情も絡みます。それらあれこれ明確に言葉にするのは難しいですが、今はとにかく介護士さんに感謝です。

祖母は、ここ数日、少し食事を取れるようになってきたとのこと・・・。

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