つい数日前、私の個人的な件で、友人、知人の間で事実と違う噂話が出回っているというのを知って大変驚いたというお話。
いわゆるゴシップ話なので気にするのはエネルギーの無駄なわけですが、ここまで事実と異なる話になっているなんて、開いた口が塞がらないというか・・・。その話を聞いたときにはかなりショックを受け、いささか人間不信になりかけましたが、クヨクヨ考えていても仕方がないので、とりあえずその噂話をしていたという方々と直接お話をして事実の訂正をさせていただきました。こんな状況でも、悩むよりできることを考えるっていうのが私らしいんですが・・・。
それにしても、人づてに伝わる話というのは、ここまで変わってしまうものなのかと本当に驚きました。これでも多少なりとも心理学やコミュニケーションなどを学んでいますので、人は人それぞれのフィルターを通して物ごとを捉えるということは認識しています。たとえ、物ごとを直接見て、直接聞いたとしても、その時点でその人の枠組みによる捉え方が入ります。なので、私もセミナーなどでお話をするときにも、できるだけ、できるだけ誤解が少なくなるような伝え方をするように心掛けているつもりです。それでも、やっぱり難しいだろうなと。さらに、聞いた人がまた別の人に伝えるとなったらなおさらです。
ちなみに、決して噂話をした犯人探しをしたいわけではありません。聞いた人は本当なのだろうと思って聞くでしょうし、それを信じて話しているとすれば悪気はないと思いますから。ただ間違った噂話を訂正したいだけで、噂話をしていた方を責めているわけではありませんので、念のため。
そういえば・・・私がコーチングを学んだ先生の著書の中に、人の開発レベルに応じた人材育成の姿勢を、山本五十六さんの有名な短歌をもじって研修生で考えて作ったものが載っています。その本には「研修生が作ったものだ」と明記されているのですが、なんとこれがあたかも山本五十六さんが詠んだものであるかのようにクリアファイルになって売られているというのです。その話を聞いたとき、歴史でまことしやかに真実として伝えられていることも本当かどうかはわからないなとは思いましたが、ただそのときは、へ~~そんなこともあるのかと面白く聞いていたのです。でも、まあ・・・決して他人事ではありませんでしたね、って感じです。この程度の情報のゆがみは日常茶飯事なんだな・・・と。
今回の件で、伝えることの難しさや怖さみたいなものは感じましたが、逆に、伝えることの重要性も感じました。最近、表現することに対して腰が重くなっていましたが、やっぱりそれじゃいかんなと。
そんな教訓も得つつ、ま、噂されるうちが花かな~と思うことにします。