最近、ワインにはまっていたりするのですが、これまた難しい・・・いえいえ、面白い~。
まあ、ただただ美味しく飲めればいいので、その範囲で十分楽しんでいます。十分に楽しんでいる前提で・・・あれこれと奥が深い部分があって、またまた私の基本OSである研究者気質をくすぐると言いますか・・・農学的にも、化学的にも、そして、心理学的にも興味深い飲み物ですね~。
先日、世界的ソムリエの田崎真也さんが盛岡で講演会をするというので、分不相応に行ってみちゃったりしたわけですが(笑)、これがまた難解で・・・。「まず色・・・明るめのルビー、ディスクが強めで粘性が高い」とかなんとか・・・。「次に香り・・・閉じてますが赤系のラズベリーと野いちごの香り、ほのかに動物的ななめし革の香り。」・・・なめし革~?「そして、味は酸がはっきりしていて、エレガントで繊細さがあり女性的・・・。」うむ~。酸味があるのはわかる・・・けど~~(汗)?
実際、そのような細かな違いを判別できるに至るにはかなりの経験がいるとして、私が興味を持ったのは・・・「言語」。ワインの名前は記録できます。エチケット(ワインのラベル)と、まあまあ色くらいまでなら写真に撮れます。しかしながら、香りと味は、ずばりそのものを残しておくことができません。香りを香りのまま、味を味のまま、その細かい違いまで覚えておける人がいたら、かなり嗅覚と味覚の優れた人です。人間の平均レベルだと、それを記憶にとどめておくために香りや味を表現するような「言語」のサポートが必要となります。さらに、自分がわかっておくだけのものでしたら自分にしかわからない「言語」でもいいわけですが、それを他人にわかってもらうとしたら、他人にもわかる表現をしなければなりません。
「五感」で感じたことを「言語」で表現する・・・。コーチングやカウンセリング、セラピーをするときに、そのような部分をリードしますが、言語化することによって感覚がクリアになり、逆に、五感を研ぎ澄ませることによって言語が精鋭化されることがあります。
そのようなことを重ねながら、結局、あまり難しいことは考えずにただただワインを楽しむ休日の夜でした~(笑)。