父は、使わなくなったものをいつまでも取っておく人ではないので、基本的に物が少なく、遺品の整理はそれほど大変ではないかな・・・と思っているところ。でも、あれこれとこだわりが強い人だけに、筆記具とか鞄とか、持っているものはわりと立派なものが多い・・・。
特に時計は、あまり詳しくない私でも、あ・・・これは決して安物ではないな・・・とわかる代物で・・・。処分するにはあまりにもったいないので、私が形見としてもらうことに~。お父さん、立派な時計をありがとう~~!ということで。で、時計屋さんに持っていって、電池交換やら鎖の長さ調節やらしてもらって、店員さんに「随分、大事にお使いだったようですね・・・」などと言われて、少しじんわり来たりとか・・・(微笑)。
これらを見るにつけ、あ~~奮発して買ったMONTBLANCの万年筆を父に見せれなかったのが悔やまれる・・・。見せるタイミングがあったのに、なんか躊躇しちゃったんだよね~。良い物を使うことを否定するような父じゃないのにね~。分不相応だと思われそうな気がしたんだっけかね~。
まあ、とは言え・・・父に対して、今になってあ~すればよかった、こ~すればよかったと思うのが万年筆のことくらいなわけで・・・。「孝行したい時分には親はなし」という言葉もあるけれど、そういう意味では、私たちは充分な時を過ごしたと言えるのかもしれない。