ブログの更新が久しぶりになってしまいました。
3月10日に開催した追悼事業を運営してたのと、3月15日締め切りの確定申告に追われていまして・・・。とまあ、言い訳から入るわけですが、日付が日付だけに、余裕がない中で気軽に書く感じでもなく、沈黙してしまってました・・・。
普段からメディアに積極的に触れない私ですが、3月11日前後、なんとはなしによく聞こえてくる言葉・・・「忘れない」「風化させてないけない」「リメンバー」・・・たしかに、震災で亡くなった方が生きていたという記憶、被災前の街がどうだったか、そしてこのような自然の驚異に対して被害を最小限にするための教訓など、忘れてはいけないことがあります・・・。
ただ・・・個人的な心情を誤解を恐れずにあえて言うならば、当時の映像を見るのは苦しい・・・できれば見たくない。内陸に住み、震災の被害がさほどなかった私でさえそう思うのですから、沿岸地域の方はなおさらではないかと・・・。
当時の体験さながらに、そのときの恐怖や衝撃、辛さ、苦しさをそのまんまにず~っと持っていたら、その人が生きていくのはかなり大変です。トラウマティックストレスとはまさにこのような状態なわけですが、忘れてはいけないこともある一方で、できれば忘れたほうがいいこともあるのではないかと思ったりするわけで・・・。人間の心の自然治癒力としての「忘却」という能力は、ある意味、素晴らしい能力だと私は思っています。
あまりに出来事が大きすぎて、衝撃が大きく、この自然治癒力では太刀打ちできない人が多くいらっしゃる中、だからどうしたらいいのかよくわからないまま・・・。1年経った今、やっぱりそんな思いです。