少しずつ暖かくなってきましたね。本日、な~んと、桜が咲いているのを発見してしまいました~!私の知る中で盛岡で一番早く咲く桜、肴町の栃内病院前の桜です~。
今年の桜は本当に感慨深いですね・・・。あ~こんな年でも桜は咲いてくれるんだな~って思ってしまいました。多くの人が桜を見て、それぞれのいろいろな思いを持つんだろうと思います。何事もなく花を咲かせる姿に切ない気持になってしまう人、逆に希望を感じて勇気づけられる人・・・。被災地の人はどんな気持ちで桜を見るのか・・・。
先日、被災地に親戚がいるという友人からメールをもらいました。現地の人と向き合う時に気を付けたほうがいいことはなにか?という質問でした。まがりなりにもコーチ・カウンセラーとしてコミュニケーションを通して人を支援する仕事をしていますので、そのような質問をされることもあるかな~とは思います。でも、質問をされて、うむ~~って悩んでしまいました。
なぜか・・・?今回の震災を経験して、同じ桜を見ても、人によって全く異なる感覚を受けるだろうな・・・と思うのと同様・・・です。ちょっとした人の対応でも、被災者の置かれている状況や背景によって全く異なる捉え方をされてしまうことがあると思うのです。たとえ良かれと思ったことでも迷惑になってしまったり、平時では普通の対応であったとしても傷つけてしまったり・・・。心のケアなんて安易に言いますが、そんな簡単なことではないだろうと思うわけです。
悩んだあげく、私が友人に答えたことは・・・。
究極のところ、相手の本当の辛さ、苦しさ、哀しさは、本人でなければわからない、という前提で話を聴く。
そして、何かの役に立ちたい、支援をしたいとい気持ちがあるということは大切ですが、その人の人生はその人にしか生きられない。他人がしてあげられることなんて本当に微々たるもの。基本、何もしてあげられない前提で、謙虚な姿勢で話を聴く。
あとは、その本人が自分の力で生きていけるようになることを信じるだけです。どんなに嘆き、悲しみ、今は生きる気力すら沸いてこない人も、心の奥底では、生きたいと思っているはず。私は、それを信じたい。
友人のおかげで、私の自分の姿勢を確認することが出来ました。いつか、春になって咲く桜を見たときに、すべての人が綺麗だな~って幸せな気持ちになれる日が来ることを、信じます。