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《コーチング・ブログ》--------岩手県盛岡市在住のパーソナル・コーチ 平野順子が、コーチングやセミナーの活動を通して、心に触れたこと、目に留まったものを、徒然、気ままにお伝えします~。
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箱根駅伝。毎年、見るとも、見ないともなく、何とはなしにテレビから流れていて、気がつけば見入ってしまっている正月。

自分にとって縁が深い大学が出ているわけではないこともあり、レースとしてはそれなりにデッドヒートがありますが、それにハラハラドキドキするということはあまりないですかね。そして、決してマラソン好きでも駅伝ファンでもなく、どこそれ大学の誰それさん、などという情報は全くわからずに見ている私です。・・・が、見ていると涙が出てきてしまうのはなぜでしょう。

それぞれに歴史や熱い思いがあり、それに想いを馳せたとき、ぐっとくるものがあります。レースを見ていると、走っている選手のみならず、補欠の選手、出場できなかった大学の人、OB、その他の関係者・・・あまりに多くの人の思いを乗せて走っているのが伝わってきます。なぜそんなに頑張るのだろう、なぜそんな強さが出るのだろう、と思うことがあります。

彼らからは、終わりがあること、そして、仲間がいることの強さを感じます。大学対抗である、ということの特殊性なのかもしれません。終わりがあること、というのは、20kmあるいは大手町までという「ゴール」があるという意味でもあります。永遠に走り続けなきゃとなったら、あんな力は出ないでしょう。でも、私がもっと感じるのは、4年間という期間限定のステージだということです。ラストイヤーの4年生の思いがチームや後輩を含めた個々の選手の実力以上の何かを創り出していることを強く感じます。

そして、4年生を含めたそれぞれの選手の仲間やチームへの思いが、信じられないエネルギーの源であることは、言うに及ばすです。私は、高校野球でも似たような感動を覚えますが、駅伝は、むしろ走っている選手が一人である分、さらに仲間の存在の大きさを感じさせます。過去、ふらふらになりながらも襷を繋ぐために歩いてでも前に進もうとした選手、途中、あえなくリタイアして壊れるほど号泣する選手を見てきました。たしかに、走っているときは物理的には誰も助けてくれません。でも、仲間への思いが間違いなく走る原動力になっていると思います。

ちょっと話が逸れますが、箱根駅伝には、「繰上げスタート」という非情なルールがあります。交通への影響を減らすため、1位のチームからのタイム差が一定以上を超えると、走っている選手の到着を待たずに次の選手がスタートする、というものです。最終タイムや順位は、計算によって出されます。今年も最終区で1チームが繰り上げスタートになりました。運営上、いろいろ制約があるのはわかります。そのことが、ある意味では下位を走る選手の目標にもなりうるかもしれません。でも・・・、20km以上を走ってきて襷を繋ぐ相手がいない・・・ その選手の悲痛な心境は想像して余りあります。

そんなこんな・・・、いろいろなことを感じ、想いを馳せる。
結局、毎年、涙なしには見られない箱根駅伝。
嬉しい経験、苦しい経験、それぞれ様々だと思いますが、どんな経験をした選手も、全てそれを今後の人生の糧にしていって欲しいと切に願う正月です。

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無題
今年もよろしくお願いします。

駅伝は、初日は、見てる途中にいとこがきて、最後まで見ることができず、2日目はスキーのため最初から見ることができませんでした。

フラフラになりながらも走り続け、監督の制止を避けながらも襷をつなごうとする姿は、見ていて涙が出てきますネ。

毎日トレーニングを積んで、選手に選ばれたにも関わらず、襷をつなぐことのできなかった人のその後の人生ってどうなんでしょうかね?

「自分が襷を渡すことができなかった」ってことにつながると思えば、「箱根駅伝のメンバーだった!」とは言いにくいような気が・・・。

自分なら、ずっと引け目を感じていきそうな気がします。
エド 2010/01/05(Tue) 編集
無題
エドさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

そうですね・・・。
いろいろな体験をする選手がいると思います。
私も、それぞれの選手の今後の人生に想いを馳せます。

私には祈ることしかできませんが、その体験も自分の人生の一部だと思い、今より未来をどう生きるのかを考えていってほしいですね・・・。

人生に起こること、全てに意味がある・・・と、私は信じています。
平野順子 2010/01/06(Wed) 編集
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