日本キャリア開発協会主催の「ニート・フリーター支援実践力養成講座」の第2回目を受講してきました。今回は、主にニートを対象にしたカウンセリングについて学び、多くの事例に基づいたカウンセリングの実践トレーニングをしました。
実際にニート支援をしていらっしゃる講師の先生から、現場での対応の仕方についてお伺いしたのですが、「結論から言うと、“答えなどない” というのが本当のところです。」とおっしゃっていました。それなりのセオリーやコツというのはもちろんあるものの、やはり現場においては1対1。相手の方にとって何がよいかは、その方にしかわかりません。もしかしたら、その方ご自身にもわからないことかもしれません。目の前の方と真摯に向き合い、その方に合わせた対応をするしかないということがよくわかりました。
「10人のクライアントがいたら、その10人全ての力になれるとは思わないでください。もちろん、その全ての方に精一杯向き合いますが、私は、その中の一人でも二人でも、よい方向に動いてくれたらいいと思ってやっています。家にこもっていたニートの方が、少しでも外に目を向けてくれれば、それだけでもよかったと思っています。」
最後に、カウンセラーの先生からいただいたお言葉です。
人の力になれるということは、とても素晴らしいことであり、大きな喜びにもなります。逆に、それができないと、時として自分を責め、無力感にかられることがあります。でも、人を変えられると思うのは、ただのエゴなのかもしれないと思いました。
力んでいた肩の力を少し抜いて帰ってくることができました。