あ〜、ついに11月。スタバでは、私の大好きなジンジャーブレットラテの季節になりました。
日本人は特に、季節を色で感じ取るところがあるのかなと思います。和菓子や着物なんかでも、よくそれが表現されていますよね。正月は、紅白に少し緑と金。春はもちろん桜色、をメインとしての色とりどりのお花の色。そこから夏までの間は芽吹き色から徐々に緑が深まり、夏には青空をイメージした爽やかな寒色に、金魚や花火などビビットカラーが映えます。そして、秋に切り替わり、ぐぐっと茶系の深めの色になるわけですが、鮮やかな紅葉の赤、黄色、緑が彩りを添える。冬に近づき、モノトーンへ、でもそこに光を灯すかのようにナナカマドの赤。
近代では、秋から冬の色彩的にやや寂しくなる季節に、洋風のハロウィンやクリスマスカラーが入ってきています。でも、特に最近では、ハロウィーンが終わったかと思うといきなりクリスマスモードに突入するから、驚きます。街のカラーが、オレンジ&紫から、突然、赤&緑へ。私としては、もう少し和風の紅葉っぽい雰囲気を味わいたいところ(笑)。いずれ季節は移りゆくのだから、何もそんな急ぐことないのに。
歳を重ねるにつれ、時間が過ぎるのが早く感じられるようになっていると思っていますが、今年はそのペースをはるかに超えるような速さで過ぎ去っています。良くも悪くも、例えば震災のように、印象に残るようなことが多い年は、多少ゆっくりめに感じるのですが、今年は逆。新型コロナウィルスという、人生の中で、もしかしたら最上位にランクインするかもしれないインパクトのある出来事があったというのに、なぜにこんなに早く過ぎ去るのか・・・。早く過ぎ去って欲しいという願望が作り出している現実なのか、よくわかりません。
そういえば、今年は春から夏の季節の色をほとんど感じていないことに気づく。桜を見ていない、紫陽花も見ていない、海を見ていない、花火も見ていない・・・。仕方がないけど・・・。先日、秋田に用事があってたまたま車で行ったら、県境のあたりがちょうど紅葉の見頃で、久しぶりに季節の色を味わったような感じがしました。
人が生きて、時を過ごしていることを実感する上で、季節の移ろいを感じることも重要なのかもしれないと思った次第。
しばらくは、里に下りてきた紅葉を見ながら、ジンジャーブレットラテを楽しみたいと思います〜。