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《コーチング・ブログ》--------岩手県盛岡市在住のパーソナル・コーチ 平野順子が、コーチングやセミナーの活動を通して、心に触れたこと、目に留まったものを、徒然、気ままにお伝えします~。
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昨日は、「盛岡市若手社員育成プログラム」の育成担当者研修を担当させていただきました。

このプログラムは、盛岡市にある企業の若手社員を対象としたもので、盛岡市が主催、ジョブカフェいわてが運営しています。2011年から実施しているので、今年で9年目ですね。入社3年以内くらいの若手社員を集めて、コミュニケーションを学んだり、自身のキャリアデザインをしたり、年によっては郷土盛岡のことを学んだり、プレゼンテーションをしたりと、毎年そのときのニーズを踏まえて趣向を変えながら、広い視野に立って若手社員のスキルアップに繋がるような内容になっています。

その中で、私は、スタート当時からコミュニケーション研修を担当させていただいて、私も今年で9年目の関わりということになります。最初のご相談をいただいたのが東日本大震災の少し後くらいだったので、今でもとても印象深いです。そして、昨年からは、「仕事の段取り力研修」という新しい内容もご依頼いただき、このプログラムのためにかなりオリジナルな内容を作って実施させていただいています。

さらに、今年は、その若手社員を育成する側の方を対象にしたプログラムも加えることになりました。その企画をお伺いしたとき、私の中に浮かんだ言葉が「啐啄同時」。私が岩手医大で学生教育に携わっていたときに、同じく学生教育をしていた母から教えられた言葉です。雛が卵の殻を突いて外に出ようとする「啐」、その同じタイミングで親鳥も外側から突いて助ける「啄」、それが同時に行われている様子をあらわしている言葉で、理想の教育のあり方みたいな感じでしょうかね。禅語からきているようです。

親鳥があまりに早くつついて殻を割ってあげても、雛鳥は生きる力がまだありません。だからといって卵を見放すわけではなく、親鳥は雛が自力で殻をつつき始めるのを信じてじっと待ち、その絶妙なタイミングで外に出やすいようなお手伝いをする。あらためて、とてもコーチング的な関わり方だな〜って思いました。

育成も「啐啄同時」。今回のプログラムにご参加の若手社員の方の成長に合わせて、育成担当者の方がいいタイミングでいい関わり方をしていただけるといいなと思います。
そのために、昨日の研修がいくらかでもお役に立てば嬉しいです〜。

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