昨晩は、NTT東日本が提供する光ファイバーやADSLの通信サービスの障害で、かなり長い時間、ネット回線が不通になりましたね。復旧の目処が立っていないという情報を聞き、ネットもメールも使えずにどうしようかと思っている最中、その日の朝のニュースで取り上げられていた話題を思い出しました。
とある家具メーカーの商品開発部門で、一人一台使っていたパソコンを撤去した、というものです。「パソコンを見ててアイデアが浮かぶのか?と疑問に思った。パソコンはあくまでもただの道具だ。」という社長さんのご意見に、社員の方は、「無茶なこと言うな~。」と、当初はかなり戸惑いがあったようです。でも、始めてみると、手書きでデッサンするなど、以前より作業に時間がかかる部分はあるものの、出るアイデアは倍増したそうです。さらに、各自のデスクに置いていたパソコンがなくなったことで、社員同士、お互いの顔が良く見えるようになり、コミュニケーションが活発になったというのです。
そんな話題を聞きながら、「たしかにそうだよね~。いい取り組みだな~。」とは思いつつ、「でも、便利な道具を手放すのには勇気がいるよな~。さすがにそこまではね~。と、まるで人ごとのように捉えている自分もいました。まさかまさか、その日の夜に、便利な道具が使えなくなることになろうとは・・・。
実際、ネットやメールが永遠に使えないとなると困るかな~と思うのですが、落ち着いて考えてみると、今、この状態で、どうしても必要なわけではないのです。当たり前のようにあったものが、なくなる、その空白に対する不安。私たちを縛っている大部分は、そのようなものなのかな、と思いました。それは、物理的なものだけではなく、これまで自分がとってきたやり方や、物事の捉え方、そして信念、そのようなことにおいても言えるのかもしれません。
まぁでも、とりあえずは無事に復旧してよかったです・・・(笑)。