GWもメインの3連休を過ぎましたが、あまりアウトドアでもなく、人ごみも好きではない私としては、いささかホッとした気分になっていたりして・・・。昨日も今日も、いたって平常通りの生活をしています。
しかしながら一昨日は、盛岡青年会議所として、宮古の社会協議会主催の「宮古 春のこどもまつり」のお手伝いに行ってきました。被災にあってGWでもなかなか遊びには出られない子供たちに楽しんでもらうことを目的として、企画されたものです。縁日のような駄菓子コーナー、おもちゃのくじ引き、フランクフルト。別ブースでは、炊き出しとしてカレーやポップコーン、わたあめが出されました。また、遊ぶスペースにはお絵かきコーナーがあったり、シャボン玉や長縄飛びをしたり・・・。
開催時間の少し前に、こどもが集まり始めてどうしようかな・・・と思っていたら、「長縄とかフラフープとかで遊ばせといて~!」というリーダーからの指令・・・。遊ばせておいて・・・って、どうしたら遊ぶんだろう?とりあえず、長縄を回して、試しに自分で飛んでみる・・・。飛んで見せてれば入ってくるかな~と。最初は遠目に見てた子も、ちょっと声をかけると入ってくるもんですね。気が付いたら、列になって飛んでました。ふ~ん・・・子供って勝手に遊ぶんだね・・・と。今回の学び(笑)。ちなみに、この様子は写真に撮るのを忘れたのですが、昨日の岩手日報に載ってます。
そんでもって、メインイベントは、佐々木健介氏らによるプロレス~。私は、あまりプロレスに興味がないのでよく知らないのですが、結構な有名人なんですね。その時間になるとさらにわらわらと観客が集まってきて、終わってからもサインを貰う人の長蛇の列。私としては、まっさらな場所にリングを組み立てていく工程のほうに興味があったりして、そんな写真ばかり撮ってしまいました。
こんな感じで少しずつ出来上がっていきます。
自分たちでリングを作るんですね~。びっくり・・・。
重いコーナーの柱も、さすがプロレスラーの方々、軽々と運んでました~。
GWで各地からボランティア志望の人が被災地に集まっていると聞いています。地元民からすると、復興をロングスパンで考えているので、このGWはそんなに意気込んではいませんでした。でも、日本のGWの匂いを感じられるような形で、ほんの少し被災地に貢献する機会が得られてよかったかなと思っています。
一応、試合しているところも撮ってきましたよ。
トンビが飛んでたりして・・・。
少しずつ暖かくなってきましたね。本日、な~んと、桜が咲いているのを発見してしまいました~!私の知る中で盛岡で一番早く咲く桜、肴町の栃内病院前の桜です~。
今年の桜は本当に感慨深いですね・・・。あ~こんな年でも桜は咲いてくれるんだな~って思ってしまいました。多くの人が桜を見て、それぞれのいろいろな思いを持つんだろうと思います。何事もなく花を咲かせる姿に切ない気持になってしまう人、逆に希望を感じて勇気づけられる人・・・。被災地の人はどんな気持ちで桜を見るのか・・・。
先日、被災地に親戚がいるという友人からメールをもらいました。現地の人と向き合う時に気を付けたほうがいいことはなにか?という質問でした。まがりなりにもコーチ・カウンセラーとしてコミュニケーションを通して人を支援する仕事をしていますので、そのような質問をされることもあるかな~とは思います。でも、質問をされて、うむ~~って悩んでしまいました。
なぜか・・・?今回の震災を経験して、同じ桜を見ても、人によって全く異なる感覚を受けるだろうな・・・と思うのと同様・・・です。ちょっとした人の対応でも、被災者の置かれている状況や背景によって全く異なる捉え方をされてしまうことがあると思うのです。たとえ良かれと思ったことでも迷惑になってしまったり、平時では普通の対応であったとしても傷つけてしまったり・・・。心のケアなんて安易に言いますが、そんな簡単なことではないだろうと思うわけです。
悩んだあげく、私が友人に答えたことは・・・。
究極のところ、相手の本当の辛さ、苦しさ、哀しさは、本人でなければわからない、という前提で話を聴く。
そして、何かの役に立ちたい、支援をしたいとい気持ちがあるということは大切ですが、その人の人生はその人にしか生きられない。他人がしてあげられることなんて本当に微々たるもの。基本、何もしてあげられない前提で、謙虚な姿勢で話を聴く。
あとは、その本人が自分の力で生きていけるようになることを信じるだけです。どんなに嘆き、悲しみ、今は生きる気力すら沸いてこない人も、心の奥底では、生きたいと思っているはず。私は、それを信じたい。
友人のおかげで、私の自分の姿勢を確認することが出来ました。いつか、春になって咲く桜を見たときに、すべての人が綺麗だな~って幸せな気持ちになれる日が来ることを、信じます。
昨晩の地震で、再び停電に見舞われましたが、無事に復旧しています。
余震が少し収まってきたかな~と思っていた頃だったので、またか・・・と少しガックリくる感じがありましたね・・・。
それにしても、慣れというか、経験とは恐ろしい?素晴らしい?もので、停電になった後の動きといったら・・・。ラジオをつけ、ガスが出るかを確認して、水を汲み、懐中電灯を配備して・・・。チャキチャキと非常時体制に変更。夜中だったこともあり、1時間ほどラジオで状況の把握をして、あとは寝るしかないな・・・と、布団に入ったらわりとすぐ寝れちゃったりして。たくましくなったものです。
翌日、朝起きてもまだ停電のままで、前回と比較して様々な状況を総合的に判断するに、今日中には復旧しそうだな・・・と。あとは、いつもより厚着をし、ひたすらじっとして本を読んでました。
光が取れるように、窓辺で本を読んでて、ふと、窓の外を見ると・・・。新幹線の架橋の上を作業員の人が歩いています。そっか・・・あの人たちは、ず~っと歩いて線路の安全確認をするのか・・・。そうだよね・・・。誰かは確認しないといけないもんね・・・。
こうしてじっとしてれば、そのうち電気も復旧するだろう、なんて思っていたけど、こうやっている間にも、もちろん電気の復旧作業をしているしている人がいるんですよね・・・。当たり前なんですが、生で見ていないと、そのことを忘れてしまうときがあります。大変申し訳ありません・・・。
この災害で、いろんな人が、精一杯働いていますよね・・・。残念ながら、社会全体に受けた痛手があまりに大きく、なかなか埋まらないので、ついつい頑張りが足りないような気がしてしまいます。でも、そんなことはない。
ありがたいことに、盛岡では、半日で電気が復旧しました。復旧後、すぐにお店も開いて、給油もできたし、スーパーで買い物もできました。そこに尽力してくださった方に、心から感謝します。
今日は記念すべき日。43年岩手医大に勤務した母が定年退職をした日。43年か・・・我が母ながら心から敬服し、お疲れ様と言いたいですね。そして、私にとっても少しばかり記念すべき日・・・。6年間勤めた岩手医大を退職したのが6年前。つまり・・・今日で、以前の研究者としてのキャリアと、コーチ・研修講師としてのキャリアがイーブンになり、明日からは逆転する、ということです。
地震がおき、直接津波の被害にあった沿岸地域のみならず、その影響で経済活動が止まりました。多くの企業が何かしらの影響を受けていると思いますが、個人で仕事をしている私ももちろん同様です。3月中の就職ガイダンスの仕事はほぼ全部キャンセル。4月以降にすでに入っていた仕事も保留になったものがいくつか・・・。いくらコーチング思考が身についているとはいえ、さすがに不安にもなりますね・・・。このまま仕事がこなかったらどうしよう・・・。生きていけなくなったらどうしよう・・・。
では・・・6年前の私は?コーチングの勉強は研究の仕事を辞めてからスタートしましたので、コーチングのスキルは、ゼロ。少しの蓄えはあったものの、もちろん収入はゼロ。研究という狭い人間関係の中で暮らし、ビジネスとはおよそ無縁の世界にいた私ですので、独立して一人で仕事をしていく術など知るはずもなく・・・。我ながら、よくやってきたな~って思います。
あの頃の私に比べれば、今の私のほうが十分にやっていけるものを持っているはず。全然、大丈夫なはず。災害の影響はあるにしても、仕事が全く入っていないわけではなく、それだけでも本当にありがたいことです。極端な話、今から新しい仕事をゼロから始めても、6年後にはちゃんと成り立っている可能性だってあるはずなんです。なのに、弱いかな・・・、失うもの、失ったものを意識すると、不安がどんどん募る・・・。
またゼロから始めるつもりで行けばいいですね。~~だったはず、なんて予定された未来があるわけではない。そして、この6年間、たった一人でやってきたわけではない。とても多くの人に、信頼していただき、愛され、お世話になりました。本当にありがとうございます。
ちょうど私にとっての節目の6年です。また感謝から始めよう。