「習慣」―人それぞれいろいろな習慣を持っていると思いますが、大雑把に定義すると、あまり意識せずにやっている行動、といえるのでしょうか。ある行動が習慣になるには、やはりある程度の時間がかかりますよね。
習慣の内容にもよりますが、今までの習慣と異なる行動が身につくのに約3週間かかるといわれています。これは、意識すれば毎日できる、というような状態で、まだ習慣とはいえないかもしれません。では、前の習慣から新たな行動が習慣として置き換わる、つまり、新たな行動が意識せずにできるようになるには・・・3ヶ月以上かかるといわれています。コーチングも、成果をあげるためには3ヶ月以上続けるのが望ましいといわれているのは、このような理由からです。
近頃、起床時間をもう少し早くしたいと思っていたのですが、3ヶ月といわれると、うぁ・・大変・・と思ってしまいますね・・。3週間でもちょっと・・・。
そこで、とあるセミナーからヒントを得て、10日間チャレンジを始めてみました。10日間ならまずやってみようかな、という気になったからです。この10日間チャレンジのルールは、10日間連続してできるまでやること、途中で途切れたらまた1からカウントする、これだけです。
ルールは簡単!ですが・・やはり・・10日間とはいえ、これが結構難しい・・・。10日間だと、間には必ず休日が入るので、1日途切れたりするのです・・。はい、また1日目からスタート・・・という感じです。しかし、そうこうしているうちに、このチャレンジを始めてから3週間が過ぎました。まだ意識して早く起きてはいるものの、気がつけば、気持ちや身体はさほど苦痛ではなくなってきました。
適度な大きさの目標を設定するって、本当に大事ですね。三日坊主というように、3日ではちょっとダメですが、10日続けばわりといけるかもと思いました。
昨晩は、落合監督の中日ドラゴンズがリーグ優勝に沸いていましたね。落合監督は監督になる以前からコーチングの本を書かれていて、コーチングの視点からもちょっと気になる存在です。
我が東北の楽天イーグルスも今シーズンを終え、今朝のニュースではその特集をやっていたのですが、野村監督が選手に贈った言葉が紹介されていました。
「思考を変えれば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる。」
私がコーチングを習ったPHP研究所の講師の先生からも同様のメッセージをいただいたことがあります。選手の主体性、自主性を尊重し喚起する、とてもコーチング的な言葉だと思いました。上手くなるには絶対的に「練習」というものが必要なスポーツの世界では、「まずやれ、とにかくやれ、やったら何かがわかる。」というような根性論に走りがちな気もしますが、コーチングという指導法が最初に確立されたのはスポーツの世界です。
自分はどうなりたいのか、どうしたいのか、まず目的をはっきりと意識する。そうすると、そのためには何をしたらいいのか、という、その人なりの方法が自然に見えてくることがあります。そして、人から押し付けられたことではなく、自分で意義を見出している行動なら、長続きするのではないかと思います。
今年は野球観戦をする余裕がありませんでしたが、そのような視点からチームを見てみるのもおもしろいかもと思いました。
しばし学びの旅に出ていて盛岡を留守にしている間に、岩手山が初冠雪だとか・・・。今年は暖かいな~などと思っていたのもつかの間、やはり寒くなっていくものですね。寒いのは苦手なのですが、近頃の各地での異常気象を考えると、毎年同じように季節が移ろい行くことをありがたいと思ったりもします。
さて、学びというのは、日本キャリア開発協会主催の「ニート・フリーター支援実践力養成講座」を受講してきました。3回シリーズの講座で、今回は第1回目です。その講師の先生がおっしゃっていたことで、心に残っていることがあります。
”10年前は「不登校」、数年前は「引きこもり」、そして今は「ニート」という言葉が新聞やニュースを賑わしています。まるでブームや流行のように変遷していきます。でも実際には、「不登校」も「引きこもり」も、当時と変わらず、今もまだ同様の割合で存在するのです。皆さん、ブームが去っても、どうかニートやフリーターに対する支援を続けてください。”
季節が移ろい行くだけでは解決しない問題が様々あります。そして、表面的な対策だけでは、問題の形が変わるだけなのだと思います。
問題の本質に働きかけられるような活動をしていきたい、そんな想いを持って帰ってきました。
昨日のコーチングのクラスでのアイスブレイクの質問―「秋といえば・・?」
私は、すぐ「紅葉」を思い浮かべました。色とりどりの山の風景です。しかしながら、15人くらいいた皆さんの答えは、十人十色。「マロン」や「さんま」といった食べ物や、「川を上ってくる鮭」という風流なお答えもあり、スポーツの秋から、自分の趣味の「テニス」という方も・・・。「秋」の捉え方もいろいろです。
―「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」―
人間が外からの情報を捉えるためには、「五感」を介します。その5つの感覚の中で、人それぞれ、優先的に使っている感覚があるといわれています。例えば、海の思い出として特に心に残っているものが、海の風景だったり、波の音だったり、潮のにおいだったり、潮風が顔にあたる感じだったり・・・と人それぞれ違ってきたりするわけです。
コーチングでは、相手の優位な感覚に合わせるように話をしたりします。そうすることによって、相手が話したいことを自分の感覚のまま話せて、より会話が促進するからです。
アイスブレイクのときに私がふと考えたのは、「マロン」と答えられた方は、マロンの絵を思い浮かべられたのかしら・・、それともマロンの味かしら・・・? その答えは・・・ご本人に聴いてみないとわからないですね・・・。
盛岡近郊の山々では、そろそろ紅葉が始まります。
「食べやすいぶどう」―そんなネーミングがしてありました。
食べてみると、たしかに、粒が大きいうえに種がないので、とても食べやすい・・・。
今朝のニュースで見ましたが、最近は、卸売り市場において、ある一定の大きさの魚がよく売れるとか。スーパーの店頭に並べる際の見栄えや、調理や加工の効率がよいからだそうです。でも、世の中には、自宅のグリルに入らなくてもいいから、でっかいサンマが食べたい!という人もいるだろうにと思いつつ・・・。
コーチングでは、クライアントの方が目標を達成しやすくするサポートをします。その際に、効率を求める場合があるという点では、少し似ている部分があります。しかし、コーチングにおいては、どのような方法を選択するかはクライアントの方ご自身が決めます。
1対1で向き合い、その人なりにとりたい方法、やりやすい手段を共に考える、そのことの大切さを改めて感じた朝です。
私がコーチングの勉強を始めた直後からコーチングをさせていただいている、研究関係のお仕事をされているクライアントの方がいます。
今日は、その方の許可を得て、この場で紹介させていただいています。
先週、その方が博士号の学位を取得されました。その方が、粘り強く取り組みを続けられた成果です。
研究関係の仕事というのは、なんだかベールに包まれていて神秘的ですし、世間的には華やかなイメージを持たれることさえあります。でも、実は表に出る華やかな部分は意外と少なく、その裏にはコツコツと積み重ねた努力があり、表に出ない地味な部分がとても多い仕事です。1つの研究が成果としてまとまるまで、何年もかかる場合もあります。その間、その研究に対する熱意とモチベーションを維持するのはとても大変なことです。
そのクライアントの方は、その壁を乗り越えて、大きな成果を手にされました。
昨日、その方とのセッションがあり、喜びの報告をいただきました。そしたらなんと!学位論文の「謝辞」に私へのコメントを入れてくださっていたのです!! そして、なんともありがたいことに、「コーチングのおかげです。」と言ってくださいました。とっても感激してしまいました~。コーチ冥利に尽きる話です・・・。
でも、実際に何年もかけて実験し、データを集め、他の研究も調べ、論文にまとめられたのは、全てクライアントの方ご自身です。
そして、取得された博士号は、その方の称号です!!
本当におめでとうございます!!
私はコーチとしてその方のサポートができたことを光栄に思っています。
そして、そのご縁にただただ感謝の気持ちです。
コーチングをしていると、クライアントの方々は、時として、私にはとっても成し得ないな~と思うようなことをなさったりします。そして、それぞれの方の底知れない能力や可能性を感じることがあります。それは、そのクライアントの方がもともと持っていた能力であり可能性なのです。それを感じることで、逆に、私のほうが励まされたりすることさえあります。
本当に素晴らしいな~と思います。
いろいろな方とそのような係わり合いができることに、日々、感謝、感謝です。
今日は、BGMに綾戸智絵さんが歌うJAZZをかけていました。
数年前に、TVで、綾戸智絵さんが歌う「テネシー・ワルツ」を聴いて、涙がポロポロと溢れてきたことがあります。歌い方が上手いとか、曲が良いとか、そのようなことは関係なかったように思います。綾戸さんの魂が、私の魂を揺さぶり、身体の内側から涙を引っ張り出した・・・という感じです。
それ以来、ときどき綾戸さんの歌を聞くようになりました。綾戸さんは、現在に至るまで、様々な挫折や障害を乗り越えてきたという話を耳にしたことがあります。綾戸さんの歌声からは、その力強さを感じ、何だか私にも不思議な力が湧いてくるような気がします。
生き様から溢れるパワー。素敵ですね~。
昨日は、障害者の態様に応じた委託訓練事業の知識・技能習得訓練コースの見学のため「ふれあいランドいわて」まで行ってきました。9月から11月までの3ヶ月間のプログラムで、運営は「いわてパノラマ福祉館」がされています。
私が担当している高校生就職ガイダンスにおいても、養護学校の生徒さんが参加される場合もあります。私自身、障害者福祉に直接関わった経験がありません。そのような生徒さんにとって、私たちがどのように対応することが望ましいのか、いつも自分に問いかけながらガイダンスに臨んでいました。そのような中、「いわてパノラマ福祉館」の方とお会いする機会があり、障害者の就労支援の現場に触れさせていただく機会を得ました。このご縁と、快く私の来訪を受け入れてくださった「いわてパノラマ福祉館」の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
訓練コースといっても、そこでは、ただ黙々と技能訓練が行われているわけではありません。スタッフの方々はとてもユーモラスで、受講者の方と熱心にコミュニケーションをとられ、笑いが絶えない温かな空間でした。教室全体に、皆さんの信頼感が溢れている感じがしました。「いわてパノラマ福祉館」の代表の方がとおっしゃっていました・・「いくらパソコンが出来ても、それだけでは仕事には就けません。やはり大事なのはコミュニケーション力です」。 まさに、受講者の方にコミュニケーション力が身につくようにと心を砕かれているのを感じました。そして何よりも、受講者の方が、技能のことより、他の参加者の方々と交流が持てることの喜びを語られていたのが印象的でした。
受講者の方のひたむきな姿勢と、スタッフの方の温かい心に、私も勇気をいっぱいもらって帰ってきました~。
「ふれあいランドいわて」にあったナナカマド
実が真っ赤・・・。
今日の盛岡は空気が澄んでいて、日差しがとても輝いていますね。
昨日、中学時代によく聴いていた音楽を聴く機会がありました。不思議なもので、中学時代の光景が鮮やかに思い出され、当時の感覚が妙に生々しく蘇りました。誰しもこのような体験をしたことが一度はあるのではないでしょうか。
このように、過去の出来事や感覚を思い起こすきっかけとなるものを「アンカー」と呼ぶことがあります。こんな話をすると大げさですが、例えば・・・
”ある用事ができて隣の部屋に行ったけれど、いざ来てみたら肝心の用事を度忘れしてしまった。「あらら~とうとうボケちゃったわ~」なんて一人突っ込みを入れながら、もと居た部屋に戻ってみると、「あ!そうだった、そうだった~」と忘れた用事を思い出す・・・”
まぁ、よくあることですね~。これも、もと居たお部屋が用事のアンカーになっているといえます。コーチングでは、モチベーションを維持したり、望む行動を習慣化したりするために、このアンカーを逆に使うこともあります。
私がアンカーにより思い出したのは、とてもエネルギーに満ち溢れた自分でした。あの頃は良かったね、とただ懐かしむだけで終わることもできますが、その感覚をときどき思い出して、今の自分のエネルギーにできたらいいな、と思います。
ときどき聴こう~あの音楽を・・。
自己肯定感―あまり耳慣れない言葉と感じる人もいるかもしれません。根拠のない自信、とでも言いましょうか・・「自分はやったらやれる!」そのような気持ちですかね。
私のコーチもよくおっしゃるのですが、コーチングをしていて、より高い成果を出すクライアントの方は、まさにそのような気持ちをお持ちになっています。これに似たような心理学的検証として、期待される子が伸びる、ということが言われていて、「ピグマリオン効果」として知られています。根拠を自分で自覚していなくても、「なんとなくやれそう・・。」そう思えることが成果へのシグナルです。昨日、クライアントの方ともこのようなお話をしました。
コーチの役割のかなりの部分は、この自己肯定感を高めることにあると思っています。コーチと時間を過ごす前より後のほうが、元気や勇気が湧いていること、それがまず何より大切だと感じています。もちろん、クライアントの方の成果は、コーチング以外の時間にどのような行動をするか、によるわけですが、そのエネルギーの源は、やはり自己肯定感ではないでしょうか。
盛岡はすっかり秋めいて、朝晩が涼しくなってきましたが、クライアントの方々と心温まる時間を過ごせているのをとても幸せに感じています。